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江谷チームからの報告その4

<5月11日(水) 4日目>

6:30 ホテル発
石巻市内の交差点、目の前で交通事故に遭遇
トリアージしたためミーティングに遅刻した。

ずっと感じていたが、石巻市内にはすごい数の警察官がいる。
信号が消えているところがあるので、1つの交差点に4名ほど
1日3交代だといったいどれくらいの人数がいるのか?
事故現場は信号があったが、振り返るとすでに警察官が4人くらいいた(事故から1分もたたずに)
怪我をしたのは通学途中の自転車の高校生
車ではねたのは幼稚園にボランティアに行くマジシャンでした。
朝からちょっとブルー。
高校生が大した怪我がないのが幸いでした。

9:00過ぎ~ 湊小学校
<午前は3診>

おかやまチーム
診察5名ほど

整形外科的な痛みの訴え、創処置、処方切れなど変化はない。
避難所外から受診する被災者には、かかりつけ医を持つことを勧めている。
湊地区のかかりつけ医院はなくなってしまっているところがあるため、新たに探さないといけない。
被災者には市内の医療機関の再開状況が伝わっていないし、公共交通機関はほとんど機能していない。
小学校にあるリストと地図を見ながら患者さんと相談する。
1名だけ新しいかかりつけを探すことができた。

活動中に地元医療機関に引き継げたのは2名のみだが、地道に進めるしかないだろう。
不利な状況のなかで懸命に再開しようとしている地元の医療機関に頭が下がる。
紹介状などないので、カルテのコピーを裸で患者に渡してよいか確認し、許可をもらう

岡山チームの持参薬は撤収することに決定

12:00~14:00 昼休み
お弁当を持って、日和山に視察に行った(診察室の窓から見える山)
太平洋方向(市民病院方向)の景色は・・・
これでもマシになったらしい。
エリア幹事チーム(長崎日赤)とばったり遭遇

etani-12.jpg

etani-17.jpg
(機能停止している市民病院が見えます)


14:00~16:00 湊小学校
午後から多摩医師会のチームの代わりに杏林大学のチーム(脳外科)が入る

<2診で対応>
咳の訴えで診療を希望する人が多いのは、岩手県から福島県まで同じなのか?
少なくとも石巻はそういう状況で、受診しては抗菌剤と咳止めが処方されるパターンが目立つ。

これだけ埃っぽければ咳も出るし、黄色い痰が出るのも当然で、繰り返しもするだろう。
受診者に了解を得て、ファイバースコープを施行(びっくりされた)
鼻腔から咽頭、喉頭にかけ粘膜に炎症性のものと思われる発赤はあるが、感染症と言えるかと言われれば疑問。
allergicな感じでもない。だからと言って、単なる化学的刺激だけで片づけるのは乱暴だろう。
この粉塵はそもそもいったいどんな病原性があるのか情報がない。成分分析したとも聞かない。
有機、無機、微生物、アスベストetc・・・??

どこかで検討し咳への対応を決めるべきでしょう・・・すべてのエリアの受診理由No1なので
医療チームが咳で困っている様子がないのが対策のヒントにならないか?
粉塵が舞う以上、今の状態でだらだら抗菌剤を処方していてはきりがない。
本部はN95の配布を検討しているよう。
ミーティングでsuggestionした。

午後は今日から参加の杏林大学のチームが頑張ってくださったので、
おかやまチームは撤収の準備を進めながらの診療

個人的には子供の耳、鼻の状態をチェックしたかったが、広報もむなしく受診なし
こちらから出向いてしまっては、被災者自立の趣旨に反するし、もどかしい。

17:00~
岡本先生と引き継ぎをし、長崎日赤チームと記念撮影をしてお別れ
長崎日赤も明日で交代とのこと。お世話になりました。

etani-18.jpg


もう少し時間があれば、もっとお役に立てただろうにと思う。
被災地に対しては、気の長い支援が必要なのは言うまでもありません。
しかし、言葉が適切かわかりませんが「北風と太陽」的な発想が必要です。

帰りの車中で今回、お世話になっているハロートーキョーのドライバーの今村さん、菊池さんとたくさん話せました。今村さんは今回で石巻までの往復7回目で、行きも帰りもお世話になりました。
菊池さんは岩手県久慈市出身とのこと。少しでもお役に立ちたいと言われていたのが印象に残りました。
行きは鶴岡さんにもお世話になりました。

いままでの石巻の変化やおかやまチームの様子をうかがえたのは興味深かった。
また、私達をリラックスさせようとずいぶん気を使っていただき、ありがたかった。
25:00 羽田日航ホテル着

etani-15.jpg
ハロートーキョーのオリーブ号


事務の塚田さん、看護師の英さん、薬剤師の黒川さんには感謝しています。
チームワークは抜群でした。
これから行く長島愛生園のスタッフの健闘も期待します。

今後の石巻のことを考えられるだけの知識が私にはありません。
実情、行政も途方にくれています。
岡山での勉強なら継続できます。
準備で得た資料、現地で得た資料が役に立つでしょう。
引き続き、細く長く支援ができればと思いました。

塚田さんとも話したのですが、
経験の浅い医療従事者でもどんどん出てゆけばよいのではないでしょうか?
被災地で勉強をさせてもらっても構わないと思います。

現地はさまざまなボランティアで溢れていて、
多少、不慣れな医療従事者が混ざったくらいでは目立ちませんし、
業務量に比べ人員が多いので充分吸収できます。
そもそも誰も未経験のことばかりですし・・・

復興した石巻をいつか見にこようとメンバーと話したのは言うまでもありません。

最後に、このような機会を与えてくださった、岡山県医師会と長島愛生園に感謝いたします。

                     国立療養所 長島愛生園  江谷 勉   
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